薬屋のひとりごと9 ドラマCD付き限定特装版 (ヒーロー文庫)

前巻の衝撃的なラストから、果たしてあの後猫猫と壬氏はどうなったのかと、歯噛みしながら待たされること丸一年！やっと出ました、待望の第９巻発売です！！想像していた様な怒涛の展開に一気に突入、とは違いましたが、確実に深みに嵌っていく猫猫は遂に一つの決断を下します。そして物語の舞台は再び、玉葉后の故郷西都へ。また、毎回素晴らしいしのとうこさんのイラストですが、今巻でもその華麗な筆がいつにも増して冴えていますね！むしろもはや暴走気味で、口絵も挿絵も笑いどころ満載でした。部屋でくつろぐ李白のポーズがイイ♪それから、表紙絵の猫猫の背後に居るキャラクターは誰？と発売日前から疑問でしたが、これが今回から登場の新キャラクター（♀）。猫猫が普通に感じられる程の、トリッキーな彼女の活躍が今巻の見どころの一つ。その性格といい素性といい何かやってくれそうで、今後の活躍が楽しみです。さて、この第９巻限定特装版には、原作者である日向夏氏書き下ろしのオリジナルドラマCDが付属しています。出演は猫猫（CV：悠木碧）、壬氏（櫻井孝宏）、玉葉妃（日傘陽子）、高順（津田健次郎）と、豪華声優をズラリと揃えて来ました。内容は商品の説明にもある通り、後宮内で起きた謎に壬氏の指示でまたもや猫猫が挑むという、原作１～２巻の頃に多くあった様な単発の推理劇を、約１時間の尺で納めています。物語の内容はいつも通りな感じでしたが、ファンにとっての関心はドラマの内容よりも、「薬屋のひとりごと」始まって以来の、プロ声優のアフレコによる登場人物達の声のイメージは如何に！という点でしょう。どのキャストさんも流石の実力ですが、読者のイメージ通りの声かどうかはファンによっても感想は別れるやもしれません。私は悠木さんの猫猫の声が特に楽しみだったのですが、実際に聴いてみると某・幼女戦記のヒロインの声がちらついてしまい、馴れる迄やや時間がかかりそうでした。しかし生き生きとした猫猫や壬氏達の声は、何より聴いてて楽しかったです。次は是非とも猫猫達の声を、映像も加えた本格的なアニメのTVシリーズで聴いてみたいものです。