陸自教範『野外令』が教える戦場の方程式―戦いには守るべき基本と原則がある (光人社NF文庫)

この本はAmazonで購入したんだけどね＜＾＾＞合本はシュレッダーで裁断してほかしましたが、最近、イラク自衛隊派遣時の日報問題の話しが持ち上がり、裁断する前にメモしたものを読んでみました。イラク派遣については航空自衛隊の米兵戦地輸送、海上自衛隊については米艦艇への給油の過酷任務が問題となった。然し、ネット記事の陸上自衛隊幹部学校の元教官・研究員高井三郎氏のネット記事を興味深く読みました。軽率ながら、面白かったです。まあ、防衛省（旧防衛庁）の歴史は次の通りです。1954年7月防衛庁設置2003年7月イラク特措法成立2003年12月イラク派遣開始2007年1月防衛省設置2009年イラク完全撤退で、新版〇次改訂版の第〇刷が発行されています。これはイラク派遣前年に発行されました。内容は「野外令」「師団・旅団」「野外幕僚勤務」からなりますが、具体的なことはほとんど書いてありませんでした。日米共同行動については「野外令」「師団・旅団」「野外幕僚勤務」で概略書いてありました。具体的行動内容については日報に詳細に書いてあるのかもしれません。派遣された施設科部隊の特性と用法についは、これは自衛隊広報の一般図書にも書いてあり「築城、障害処理、渡河、交通との作業を行い戦闘を支援するとともに、建設、築城資材及び地図・航空写真の補給、道路使用の統制に関する技術援助、不動産業務の技術援助等の兵站支援を行う。また、特に必要な場合には普通科部隊に準ずる近接戦闘を行うことができる。後方支援部隊隷下等の施設科部隊は、施設機材の整備・回収の兵站支援を行う。」と一昨日きたこの本には書いてありました。でまあイラクでは普通科連隊の”髭の連隊長”をみかけましたが、「普通科部隊は諸職種協同の基幹部隊として・・・」とありますが、普通科と施設科のどちらが基幹なのか不明です。戦前は国民皆兵のためおおっぴらに『歩兵操典』など国民に勉強させてたそうですが、今は一般公開はだめなんですね。教範の内容がどのような方程式で運用されるのか、アマゾンのこの図書を購入して限定読んでみます。方程式として書いた内容は何かですが。ただ、日報の隠蔽がなぜそんなに問題になるのかわかりません。高橋氏は2016年に「自衛隊情報漏洩事件の教訓」の中で自衛隊教範の管理制度について書いていますが、実際のところ自衛隊は「戦闘集団の国際貢献」と「憲法9条の制約」の山嵐のジレンマの中で苦悩し日報隠蔽になったのではないかと個人的には思ったりします。素人なりに自分が戦闘地域か非戦闘地域かわらないところに送られて、戦闘が起こったとき、自分を守る武力を使用できない恐怖とジレンマは想像できます。レビューでの評価は「浅い」ということですが文書管理上やむをえないような気はします。自己防衛のための武力を行使でも護憲派から袋叩きにあう恐れがあります。がまた、いざという時の反射的錬度はなんのためにしてるのかとも思います。それに戦闘地域と非戦闘地域の区別がつかないから自衛隊が行くのであり、そうでなければ民間団体でいいでしょう。したがって武力衝突がありうると考えるのが常識な気はします。南スーダンにおいても。